傷まないブリーチは存在しません
いきなりで、すいません。
大事なことなので、まずお伝えします。
「髪が傷まないブリーチ」は無いのです。今のところ、残念ですが。
ここからが今日の本題です。
話題のケアブリーチとは何なのか?
「ケアブリーチ」という言葉がどのくらい世間で話題となっているかは疑問ですが、よく聞く、よく見るワードになってきたのは間違いありません。
一般に今「ケアブリーチ」と呼ばれているものは、「ボンド系」と呼ばれる(呼ばれてない?)いわゆる髪を補強してくれる処理剤を配合したブリーチのことです。
ブリーチは髪のメラニン色素を破壊し、髪を明るく脱色するものですが、「破壊」という言葉がイメージさせる通り、メラニン色素以外の髪の大切な部分まで破壊していきます。
「ブリーチは傷む」というのは誰しもが持つイメージですが、ケアブリーチは破壊させることを止めるわけではなく、破壊させていくのをなるべく邪魔せずに破壊されたところを間充物質で埋め直し、補強していく、というイメージ。
そのため、ブリーチ施術で起きやすい「断毛」がかなり少なく、仕上がりもツヤやか。
多少ブリーチのパワーは落ちますが、毎日ブリーチしている熟練の美容師さん以外にはパワーダウンはあまりわからないくらいのレベルだと思います。
処理剤を発売するメーカーは日に日に増えており、今現在で何種類のケアブリーチ用の処理剤が発売されているか把握していません。
日本で初めて発売されたのが「シュワルツコフ」というドイツのメーカーが出した「ファイバープレックス」という処理剤です。
海外ではもともとこういった商材は普通にあったようですが、日本では良くも悪くも薬事法が厳しく、販売が難しかったそうです。
シュワルツコフさんがうまく薬事法をクリアしてくれたおかげで、他のメーカーもこぞって参入、という流れのようで、2017年から急速に広まりました。
それこそ「ファイバープレックスブリーチ」というワードで一気に席巻できれば良かったのでしょうが、「ケアブリーチ」というキャッチーな言葉の方が想像しやすく、さらに後追いで各メーカーからどんどんと競合商品が出てきてしまったので、現在ではどのメーカーのものでもまとめて「ケアブリーチ」と呼ばれ始めています。
ケアブリーチの種類について
私が把握しているものでは
- ファイバープレックス(シュワルツコフ)
- Rブリーチ(ナッシュ)
- オラプレックス(ロレアル)
- ウェラプレックス(ウェラ)
この4つです。多分今はもっとあります、きっと。
何が違うのかと言えば、全部一緒です。
全部一緒です、というと間違いですし、成分や特徴、仕上がりの質感など、各メーカーさんたちの努力の結晶で大きく違いますので、全部一緒なんて言ったら本当に怒られてしまいますが、「ケアブリーチ」に求めている目的、という意味で、全て同じ目的であり、大差はないものとみて良いと思います。
ちなみにハニーマスタードでは「ファイバープレックス」を使用していましたが、「ウェラプレックス」に変更しました。
ファイバープレックスと比べ、パワーダウンが少なく、さらにブリーチと混ぜた時の発熱などの問題がクリアされているため、ファイバープレックスよりも優れていると判断しました。(あくまでも個人的な感想ですし、ファイバープレックスも間違いなく素晴らしい薬です)
ケアブリーチの効果は?
肝心のケアブリーチすることのメリット、デメリットをまとめます。
メリット
- ブリーチによる切れ毛が驚くほど少ない(驚くかどうかはあなた次第)
- 色が抜けた時のバサバサ感が少なく、色落ち後もツヤを維持
- ブリーチを重ねやすく、ハイトーンも今までより少ないダメージで実現できる
デメリット
- ほんの少しだけブリーチのパワーダウン
- 「傷まない」と勘違いされることが多い
- コストがかかる(プラス料金のサロンもあります)
「デメリット」というほどのものはありませんね。
ハニーマスタードではブリーチに「ウェラプレックス」もはや必須アイテムという認識でいますので、必ず配合し、料金もケア剤込みになっています。
ハニーマスタードのブリーチ剤
ケアブリーチの「ケア」の部分については処理剤。
ここからはブリーチ剤についてです。
ハニーマスタードでは今まで様々なメーカーのブリーチ剤を試してきました。
メーカーによって強さ、脱色のスピード、粘性、匂い、刺激などかなり違います。
例えばホワイトブリーチしたい、と言った場合に、「ブリーチが4回は必要だよ。」という美容師さんもいれば、「2回で行ける!」という美容師さんもいます。
ブリーチ剤の種類以外にも、塗布量や放置時間などでかなり変わりますが、そのサロンで使用しているブリーチ剤の種類によって違うこともあります。
ハニーマスタードでは現在のところ「ミルボン」のブリーチに落ち着きました。
右のは割と昔からあるオーソドックスタイプで、左と真ん中のものが最近追加されました。
「ロー」と「ハイ」
髪質や求める色味、ダメージ具合を見てチョイスします。
「ミルボン」は国内のメーカーですが、大手だけあって「安定感」が素晴らしい。
塗りやすく、抜けもいい。
「ロー」という言葉のイメージ通りの「ロー具合」。
しばらくこのブリーチだけあれば満足できそうです。
さらにペーパーで入れるハイライトの時などは、必要に応じてクリームタイプのブリーチではないカラー剤を混ぜてさらにパワーダウンしたりして調整します。
ケアブリーチで補強しつつ、不必要なパワーを与えないように減力してブリーチする。
ケアブリーチ用の処理剤をただ入れるだけで「ケアブリーチ」というのは、本当の意味で「ケアできている」とは言えません。
ブリーチ剤のパワーもコントロールしつつ、さらに補強する。
これがハニーマスタードの考える本当の「ケアブリーチ」です。
まとめ
- 「ケアブリーチ」とはブリーチ用の補強剤を配合したブリーチのこと
- 「傷まない」はウソ
- ブリーチにはもはや必須アイテム
- ブリーチ剤自体のパワーコントロールも大切
「ケアブリーチ」によって今までより多くの方にハイトーンを楽しんでいただけるようになりました。
ブリーチしようかな〜とお考えの方は、知識と経験の豊富なサロン、美容師さん選びが欠かせません。
よくお調べいただき、できればハニーマスタードへお越しください。
[ブログの最後に]
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